フランス移住の登竜門 - OFII

まずOFIIとは

Office Français de l'Immigration et de l'Intégrationの略です。

所謂、移民に関連する手続きを統括しているところで、パリ市内にもいくつか事務所があります。

フランスに長期滞在する人は必ずこのOFIIにて手続きを踏まないといけません。

私の場合は配偶者ビザでフランスに入国して滞在しているですが、そのビザを有効化する手続きをOFIIでしなければならないのです。

日本のフランス大使館がくれる配偶者ビザは、あくまで大使館が発行した物であって、それをもらっただけではフランスには居続けられないのです。

このOFIIに関するブログをよく見かけますが(私も行く前にかなり参考にさせていただきました...)実際に私もOFIIと関わっていく中で結構面白いなあ〜と思うことがあったので、シェアさせていただきたいと思います。

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簡潔に手順紹介

ビザを手にしてフランスに入国したら.....

  1. ネットから税金を支払い、書類を提出。
  2. 召喚状を受け取り、健康診断・語学テストを受ける(入国から3ヶ月以内に済ます)
  3. 市民講座を受ける(計4日間, 強制参加 / 必要がある人はフランス語講座も)
  4. préfecture de police(警視庁)でビザの更新(ビザが切れる前に行う)

という流れになります。

一見どうってことないじゃん!という風に思われるかもしれませんが、日本のようにサクサクと手続きが進まないフランス、とんでもない忍耐力が必要になります。笑

まず誰もがステップ2の段階で躓きます。(私の独断ですが、例外なく誰でも笑)

召喚状が待てど暮らせど届かないんです。

これはどの在仏の方のブログを見ても基本的に言っています...そして私も届きませんでした。

結局私の場合は旦那さんにフランス語で催促のメールを送ってもらったら、驚くくらいすぐに返事が来ました。本来は郵送で送られてくるそうですが、メールで来ました。

でもこの時点で召喚状を待ち始めてからで2,3ヶ月は経っていました。

La fromation civique - 市民講座を受ける

健康診断・語学テストが実施される日の最後に、市民講座の受講のスケジュールを組みます。

これも強制というのがフランスの面白いところ。(外国人が日本に移住する際はそうなのでしょうか...?)

いくらフランスに詳しくても、フランス語ペラペラでも、親にフランスのルーツがあっても、フランス国籍でない限り市民講座はおそらく強制的に受講させられます。

日程調整をした際に、通訳者が必要か聞かれました。簡易な文しか読めず、フランス語リスニング力0の私はお願いしますと答えました。

 

この計4日間の市民講座のうち、先日、1日目を受けてきました。

バックグラウンドは本当に様々。フィリピン人・アメリカ人・アフガニスタン人・中国人・ブラジル人・セネガル人などなど...

半数の方は、翻訳が必要で一人英語で翻訳してくれる方がついてくれました。これ、フランス語できなくて英語もわからなかったら来ても何にもわからないじゃん!って思いました

そういう方はどうしているんでしょうか...私は最低限の英語はできるので、なんとかなりましたが、もし何にもできなかったらと考えるとちょっと怖いなと思いました。

この日は基本的にプロジェクターを使って、フランスに関する知識(歴史、フランス革命のことやEU、地理や人口など)やフランスに住む上で享受できるサービス(保険、住宅、雇用、学校等)を学びました。

 

朝の10時から夕方16時までの休憩1時間挟んで計5時間スケジュールでした。

コロナ対策で室内つまり、講義中は常にマスクをしていなければならないの+窓が開かない窓だったのでかなり辛かったです。

ちなみにお昼は支給されます。(有難い)

もちろん大変なこともありますが、時間やお金をかけてフランスのことが学ばさせていただける環境を無償で提供していただけるのは素晴らしいことだと思いました

最初興味がなかったとしても、色々知っていくうちに好きになったりしてくことあったりしますもんね。

 

講義中に国が作った(?)アプリを紹介され、ダウンロードすることになります。

Vrai(真実)かFaux(噓)かで答えれる講義中に学んだことが復習できるアプリです。(ちなみに予習も、これも強制)これもアプリ内で問題が講義の日程毎に構成されているので、済ませなくてはなりません。

いろんな事がありますが、あと3日間も、頑張りたいと思います😄